電友会東北地方本部長　　高　石　　　茂

　この度、奥野前本部長の後任として東北地方本部長にご推挙いただきました高石です。　
長く東北地方本部の事務局におり、各地の会員の皆様にお世話になってまいりましたが、引き続き電友会で活動させていただくことになりました。よろしくお願い致します。　
　さて、コロナ禍による自粛も約一年半となりました。電友会の諸行事を始め、サークル・文化活動も大きく制約され、日々の暮らしも三密回避で友人・知人はもとより、離れた家族との交流も大幅に減少してしまいました。　
　先日の新聞に"高齢者の孤立"が健康に大きな影響を及ぼすという研究が報じられておりました。孤立化しやすい人は「男性」や「健康の自己評価の高くない人」だそうですが、自身の事として関心を持って受け止めました。
　コロナ禍で極端に減少した交流の輪がコロナ後もそのまま続いてしまえば、前述の記事のように私達の健康にとって好ましくない方向へと向かっていくように思われます。
　ワクチン接種が開始された今こそ、コロナ後を見据え、元の、いや元以上の交流の輪を創っていきたいものです。そういう思いも込めながら、東北地方本部は今年度も３つの活動の柱を設定しました。　
　一つは、「会員にとって有意義な電友会」です。これまではサークル・文化活動、ボランティア活動の推進として、活動していることを前提に一層の絆づくりを考えてきましたが、これからは、一旦停滞してしまった仲間との交流を意識的に再開していくことから始めなければなりません。私達は、人との絆が極めて大事であるということを今更ながら知らされましたが、こういう時こそ電友会の役割が再認識されるのではないでしょうか。そのためにも活動の火を絶やさぬよう、お互いを繋ぎ合っていきましょう。
　二つ目は、「ＮＴＴ・ＮＴＴグループにとって有意義な電友会」です。ＯＢ・ＯＧに対し、手厚く支援していただいているＮＴＴ・ＮＴＴグループの皆様に感謝申し上げ、微力ではありますが、ＩＴの実践による草の根ＰＲや社会貢献活動等出来るところから精一杯取り組んでまいります。
　そして、三つ目は「防災の取り組み」です。東日本大震災から10年、忘れ難い出来事ですが、それでも次第に薄れていくのも事実です。また、震災のみならず台風等の自然災害も大きな爪痕を残しました。過去の経験を忘れることなく「防災の意識と備え」を持ち続けていきたいと思います。
　ワクチン接種も２回目を終了された方も多いと思います。いま暫くの注意は必要でしょうが、いよいよ活動再開です。来年は皆様と笑顔でお会い出来ることを心から待ち望んでおります。

令和３年７月